医療保険の必要性
医療保険はいらない?って質問を受けることがあります。また、そんな本を見た事もあります
これは全く的を得ていない質問だと思う。確かに医療費控除などの事を考慮すればそういう見方もあるかもしれない
何故、この世界に医療保険という商品が存在するのか。本当に必要ないものであれば無くなっていくだろう
少なくとも将来に至って、わからないが現在においては必要だから存在するのだ
医療保険を必要とする人もいれば必要ないという人がいて当然の事
なので一方的に医療保険は必要ないという事は間違っている
例えば…
医療保険が必要だと思う人
例えば独立して会社やお店などを経営していて本人が入院してしまったら収入がなくなってしまう人
サラリーマンであっても欠勤することによって収入が著しく低下してしまうような人
医療保険は治療費だけのためでもなく休業保障的な役割もある
医療保険が不要だと思う人
経済的に余裕があり医療費等の蓄えがある人。
公務員とか大企業に勤めていて本人が入院しても給料とか会社の福利厚生などで守られている人
基本的に経済的ゆとりのある人や公的保障が行き届いている人はそれ程必要としない
その他、母子家庭や生活保護を受けている人は基本的に医療費はかからないと思う
しかし休業保障は別物である(生活保護を受けている人は保険に加入できない)
結論;医療保険は加入しようとする人の状況によって全く変わってきてしまう
医療保険の歴史
もともと医療保険という保険は存在しませんでした。
生命保険(死亡保険)の特約として疾病入院特約、災害入院特約または入院総合保障特約として存在していた
つまり昔は、医療保障が必要ならば生命保険(死亡保険)に加入しなければならなかった
昔の医療保険の保障内容は20日以上の入院が必要で、それに達していなければ支払いの対象にならなかった
それから月日が流れ入院4日以上で保障されるようになりました。保障期間は80歳でした
そしてまた月日が流れ入院1日目から保障されるようになり保障期間は終身タイプも出現してきました
現在に至っては1日入院でも10日分支払うような終身医療保険などが出てきています
医療制度の変化とともに
昔は病気になったら病院で何日も入院することができた。ところが昨今、医療制度の改革で長期入院しても医療報酬が頭打ちになってしまった
現在では入院しても1週間くらいで退院というケースが増えている。そうしないと病院経営も行き詰るそうだ。
なので昔のように入院日額より入院一時金の方が重要になってきている
例えば三大疾病の場合、一時金100万円といったタイプの保険が脚光を浴びてきている
医療制度や治療の変化とともに保険商品も変わってきている
中には医療保険に加入していて将来にわたって入院しなかった場合、支払った保険料(主契約部分)をお返ししてくれる保険なども存在する
時代の変化と共に保険も変化している