借入時に契約する生命保険について
よく住宅ローンを組むときに加入させられる団体信用生命。通称団信についてのお話になります。
会社などが借り入れを行う場合、任意で借入額相当分を生命保険に加入してもし万が一社長が死亡した場合、借金を残さないために生命保険に加入する場合があります。そんな時に加入する保険は民間生命保険会社で加入するケースと団体信用生命保険に加入する場合があります(任意加入)
まず最初に保障の考え方を説明します
例)A社の社長が1,000万円10年返済で借入をおこなった場合、1,000万円の死亡保険に加入します
保障図
保障の考え方
1,000万円の借り入れに対して1,000万円の死亡保障。
返済期間が10年なので10年満期の掛け捨て定期保険に加入。
至ってシンプルな保険で分かりやすい。
保険料(掛け金)は契約年齢によって異なり若い人は安く年齢を重ねるごとに割高になります。
次に借り入れを行った場合、返済が進むにつれ借入残高は減少していきます。
その場合の保障の考え方として下図のような保障を考えてみました。
保障図
保障の考え方
契約時は借り入れ相当額の保障が必要ですが返済が進むにつれ借入金はは減少していくため保障も同じように減少していく保険があります。
保険料は当然割安になり上図の保険と比較すると一般的に半額以下になります。まさに借金返済のための保障といえます。
団体信用生命はこのような仕組みになっていますが民間生命保険会社もこのような商品を扱っています。
さぁ、それではどちらで加入する方がトクか考えてみましょう
結論から申し上げますと年齢によって変わってきます。団体信用生命は年齢に関係なく保険料は一律です。
民間の生命保険は年齢により保険料が違ってきます。
若い人は安く高齢にになれば高くなります。
民間生命保険会社が扱う死亡保険と団体信用生命の比較
契約年齢 | 民間生命保険会社 | 団体信用生命 |
30歳 | 816円 | 2,195円 |
40歳 | 1,290円 | 2,195円 |
50歳 | 2,677円 | 2,195円 |
60歳 | 5,810円 | 2,195円 |
私(67歳男性)の場合
私(67歳)が個人的に試算してみました。
民間の生命保険会社(1,000万円借り入れの場合)
保険料;毎月11,812円
団体信用生命
保険料;毎月約2,195円でした(民間生保で同じ保障を得るには毎月11,812円必要でした)
結論
もし借入金返済のみの理由で保険に加入するならば
- 団体信用生命は高齢になるほど保険料は安くなります(保険料が一定なので)
- 若い人ほど民間生命保険会社の方が割安になります。
- 団体信用生命の保険料は毎年安くなっていきます(民間生命保険会社は常に一定)
- 民間生命保険会社で契約する場合、女性は表の数字よりさらに安くなります。
- 民間生命保険会社で加入する場合タバコを吸わなかったり健康体の人はさらに安くなります。